スウェーデンから帰国して、早いもので半月が過ぎました。
以前から海外での生活や旅を終えると必ずすぐにすることがあって、
それは、小さな冊子を作ること。
会社勤めだった際は、出張報告書とは別に、地味に自分でそんな冊
子をコツコツと作っていました。
この地味な作業の原動力やきっかけとなるのは、やっぱり自分の気
持ち。「伝えていきたい」という気持ちです。スウェーデンの家に
出会って、その背景をのぞいていくうちに感じたこと、想いをその
ままつづっていて、そのとおり、書かれていることもやはり自分の
気持ち。その冊子の数はもう50冊以上になりました。
文章が出来たら、フィルムカメラ(その当時はデジカメなんて持っ
てなかった)で撮った写真を取り込んで・・、好きな紙を買ってきて、
綴じて。1冊ずつしか作っていないから、ずっと貸し出し制で読ん
でいただいていました。そんなわけで、次第に紙もヨレヨレ−とな
ってくるし、読んでいただいた数だけ汚れも目立ってくるわけです。
それでも、ずっとそんなふうにして、書くこと、作ること、を続け
ていました。スウェーデンの家に出会って、はじめてスウェーデン
を旅した時から。
10年くらい過ぎた頃だったでしょうか。ある時、出版社の方に今
までの冊子を1冊にまとめ出版するというおはなしをいただきまし
た。その時は飛び上がるくらい嬉しかったのだけれど、考えたすえ
にお断りしてしまいました。それからも何度か同じおはなしをいた
だいたのだけれど、やっぱり同じ理由で。
理由は、その冊子をなぜ作ったの?というきっかけやあの頃の原動
力にありました。「伝えていきたい」という気持ち。そして、背伸
びしない、その時々の等身大の自分の目線で、自分の手で伝えてい
きたいと思ったことでした。
だから、それにはあの手づくりの、人に読んでもらった数だけ、ど
んどんヨレヨレに変わっていくのが合っていると思ったのです。な
かには帰ってこなかった1冊もあります。けれども、それもその人
からの読んでみたいと思ってくれた気持ち、ワタシの読んで欲しい
と思った気持ちを信用して。なくなってしまっても、それはそれで
良しでした。でも、冊子が手元に帰ってくるたびに一緒にお手紙を
いただいたり、それがきっかけで得られた気持ちというのは大きく
て、そんなふうな「手から手へ」というのが好きだったのです。
今回のフィンランド、スウェーデンでの白樺樹皮細工の旅のことも、
また小さな冊子を作ることにしました。文章の方はもうこの2週間
で書き終えました。でも、人に読んでもらえる日がくるかどうかは
今はまだわかりません。これからまたカゴを作りながら、学んでき
たことの可能性をもっと探っていきながら、1冊のちいさな冊子を
作っていきたいな、と思っているところです。
でも、冊子のタイトルは決めました。
「juliとbjork」ユーリとビョルク。
7月と白樺という意味です。
※bjorkのoの上にはウムラウトの「・・」がつきます。